就職する時は他の応募者より何か一つでも勝っているものがあれば、それだけで就職にも有利に働きやすくなります。
特に、英語は多くの企業でグローバル化が進んでいるため、英語力で就職がダメになってしまったということは、ほとんど見られないでしょう。
英語力の中でも特に具体的な数値として表示できる「TOEICスコア」は、本当に就職で有利になるのでしょうか?
また、もし有利になるのであれば何点取れば良いのでしょう?
今回は、TOEICスコアが就職に有利になるのか、また何点取れば良いのかをご紹介していきます。
英語のキャリア形成については別記事に特集しています。参考にしてみてください。
Contents
TOEICスコアは就職に有利なのか?
まず、TOEICスコアは就職に有利なのかというと、企業によっても異なりますが実際に有利になったケースは多く存在しています。
そのため、一般企業への就職を検討されている場合は、全くムダになってしまうということはほとんどないでしょう。
一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会による調査では、6割以上もの企業が就活生を選ぶ際にTOEICスコアも参考にしているということが分かっています。
企業のエントリーシートなどを見ると、スコアを記入する専用欄を設けているところもあるので、就職に有利だということが言えるでしょう。
市場拡大を求める企業の増加
企業がTOEICスコアを見るようになったのは、単純に英語を話す人材を求めているからだと考えられます。
近年はこれまで日本国内で活動していた企業も、新興国・発展途上国への進出によって市場拡大を目指していることが多いです。
特に、日本の企業というだけで海外ではブランド力が高まることも考えられるため、多くの企業で海外進出を狙っているのです。
国内産業でも需要あり
また、別に海外進出を考えていない企業でも英語を話せる人材を探している場合があります。
近年日本には海外から多くの観光者が訪れるようになりました。
そのためインバウンド向けの市場は拡大しており、東京オリンピックに向けてその動きは顕著です。
企業側もこれまでは顧客がほとんど日本人だけだったので英語力を必要としてこなかったものの、顧客に海外の方が増えることによって、英語を話せる人材のニーズが増加しています。
もちろん、必ずしもTOEICを受けなくてはならないというわけではありませんが、やはり就職に有利になるのであればできるだけ高得点を取れるようにしておくと希望の職場で働ける可能性も高まるでしょう。
TOEICスコアは何点取れば良いのか?
就職を有利に進めていくための手段としてTOEICがありますが、実際に就職で有利に働くのは何点からなのでしょう?
スコアに関しては、企業ごとによっても基準が異なりますが、概ね600点以上を取得していると就職にも有利に働いてくると言われています。
なぜ600点以上なのかというと、大体の平均点を指しているためです。
企業の中にはTOEICを受けていたとしても600点以下と分かると選考から外してしまうケースもあります。
特に高学歴の大学に入っているにも関わらず、600点以下もしくは600点台と分かると落とされてしまうケースがあるので気を付けましょう。
英語力の指標
TOEICの点数によって英語力のレベルが見えてきます。
企業はこういった部分で600点を平均点と見ている場合もあります。
例えば、900点以上なら翻訳などを仕事にしていても良いレベルなので、かなり英語力が得意であることが判断できますし、逆に200点台だと中学英語もままならないような状態だと言われています。
就職で有利に進めていくためには、自分がどのレベルのスコアなのかも把握しておくと良いでしょう。
600点以上なら履歴書でアピールする程度のレベルとなりますが、700点以上ならビジネス英語もきちんと理解できるレベル、さらに800点以上ならビジネス英語をスラスラと話せたり聞けたりするレベルになります。
企業ごとに求めている英語力は異なるので、必ずしも700点以上必要というわけではありませんが、TOEICを受けるなら最低でも600点以上、できれば700点以上を目指して勉強すると良いでしょう。
就職に有利なレベルまでTOEICの点数を上げるためには?
TOEICを受けたことがある方だと、TOEICをアピールに使えますが、やはり点数がそれほど高くないと有利にならない可能性も出てきてしまいます。
しかし、就職に有利なレベルまで点数を上げるためにはどうすれば良いのでしょうか?
就職活動を行うまでに点数を上げる方法としては、いくつかおすすめの方法があります。
英語の勉強時間を1日2~3時間用意
まずスコアがあまり上がらない理由として、単純に勉強時間が少ないということが挙げられます。
TOEICは合わせて3時間半の試験になり、その間はずっと英語に触れていることになります。
しかし、勉強時間がなかなか足りていない人や、英語に触れていない人が3時間半も突然英語に触れると集中力もすぐに切れてしまいますし、疲れてしまいきちんと自分の実力が出せないまま終わってしまうことも考えられるでしょう。
例えば他にもやることがあってなかなか時間を設けられないという時は、とりあえず英語のリスニングをしてみてはいかがでしょうか?
英語に触れている時間を増やすことは決してムダにはならないので、勉強時間が増やせない人はポッドキャストや洋楽を利用して英語を聞く時間を増やしてみましょう。
最新のTOEIC対策専用テキストで勉強
TOEICを受験する人の中には、元々英語に自信がある人もいるでしょう。
留学経験があったり、ネイティブの人もいたりします。
しかし、それでも満点の990点が取れないのがTOEICの特徴です。
TOEICを受けるならきちんとTOEIC用の対策をしていかなければならないというわけです。
また、古いテキストを使っているという人もいますが、2016年に出題形式が変更されたため、それ以前のテキストを使っていても高得点は狙えません。
もしテキストを活用するのであれば、最新のTOEIC対策専用テキストを使って勉強することをおすすめします。
暗唱や精読、通読を取り入れる
ただ単にテキストの問題だけを解いていたり、英語を聞いていたりするだけではなかなか身に付けられません。
きちんと頭で理解しないといくら問題を答えたり聞いたりしても意味がないのです。
そこでおすすめなのが、暗唱や精読、通読です。暗唱は、文章を見ずに口に出して言うことを指します。
最初は難しく感じますが、何度も繰り返していると記憶に定着し、いつでも引き出せるような状態を作っておくことができます。
つまり、暗唱を行うことで試験中に「どの単語・文法を使っていいのか分からない」ということを減らせるのです。
また、精読や通読は、意味が分からない文法や語彙などを一つひとつチェックして正しく理解できた後に何度も繰り返して読むことを指します。
意味が理解していると、その文章の情景をイメージしやすくなりますし、分からないものをそのままにしておくと後々苦労してしまうことになるので精読や通読も暗唱と合わせて行うと良いでしょう。
これからTOEICを勉強する方へ
TOEICのスコアは就職に有利になりやすいこと、また最低でも600点以上であれば有利に働きやすいことがお分かりいただけたかと思います。
何度も受けている、また就活に向けてなるべく早い期間でTOEIC700点を目指したいという方は、ぜひ今回ご紹介した点数を上げる方法を取り入れてみてください。
また、英語の勉強はモチベーションも大切です。
就職に有利に働くことを考えながら、集中的にTOEIC対策を行っていきましょう。
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