飲料水などを販売する自動販売機は、日本全国に数多く設置されています。
一般社団法人全国清涼飲料連合会によると、清涼飲料自販機の普及台数は、缶・ペットボトルを取り扱う自販機で212万台、紙パック自販機が12万6,900台、カップ式自販機が15万4,000台と、2018年末時点で、合計240万900台が設置されていたことがわかりました。
(参考)https://www.j-sda.or.jp/sp/qa_view.php?id=5&cat=7
そんな数多く設置されている自販機は飲料メーカーが行っているものとイメージする方もいるかもしれませんが、実際は独立した「自販機オペレーター」が手掛けています。
今回は、自販機オペレーター業がどのような仕事なのか、1日の流れなどを解説しつつ、自販機オペレーターとして働く人の口コミから見えてきた仕事の魅力もご紹介します。
自販機オペレーターがどのような仕事か気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
本記事は当サイトから掲載を打診し、当メディアが執筆・編集した記事を公開しています。
自販機オペレーター業とはどんな仕事?
まずは自販機オペレーターがどのような仕事なのか解説していきましょう。
自販機オペレーターとは、自販機の設置を顧客に提案したり、自販機内の商品を補充したりする仕事です。
担当するエリアに設置されている自販機を巡りながら、商品の補充や搬入、売上金の回収などを行います。
勤める企業によっては、顧客から故障・トラブルなどの連絡が入った場合に自ら対応するケースもあります。
【自販機オペレーターとして働くメリット】
自販機オペレーターでは会社の売上にも直結する自販機の設置を提案する営業活動も行うため、売上によってはインセンティブを獲得できる場合もあります。
自分自身の提案によって売上や給与が上がりやすくなるので、やりがいも感じやすいです。
自販機の設置場所に合わせて商品の選定を行ったり、季節の商品に入れ替えたりすることもあり、自分なりに工夫していく楽しさもあります。
また、1日あたりの担当件数や業務時間などは決まっているものの、どのルート・どういった流れで仕事を進められるか自分で決められるため、マイペースに仕事をしたい方やルーティンワークが得意な方には適した仕事と言えるでしょう。
【自販機オペレーターに必要な資格は?】
自販機オペレーターとして働くためには、自動車免許が必要です。
免許は中型自動車第一種免許を取得する必要があります。
中型自動車第一種免許は20歳以上で普通自動車免許取得から2年以上経過しており、試験に合格すれば取得可能なので、挑戦しやすい資格と言えるでしょう。
【未経験でも働ける?】
自販機オペレーターは業界未経験であっても仕事ができます。
企業ではきちんと研修も行われており、きちんと知識を身に付けてから仕事に移れます。
また、最初の方は先輩社員についていき、担当エリアを回るため仕事のやり方や、担当する顧客の場所を覚えてから実践に移行することが可能です。
そのため、業界未経験でも働きやすい業界と言えます。
自販機オペレーターの1日の仕事内容
自販機オペレーターの仕事内容は各企業で違っているものの、そこまで大きな違いはありません。
ここで、1日の流れを解説していきましょう。
まずは職場へ出勤し、その日の巡回計画やルートを確認します。
車に商品を積み込み、車の安全点検を行ってから職場を出発して自販機が設置された場所を巡回訪問していきます。
自販機が設置された場所では、自販機に商品を補充したり、自販機周りを清掃したり、売上金を回収したりするのが基本です。
自販機の近くに設置されたゴミ箱から空き缶や空き容器を回収・分別することも、自販機オペレーターの仕事です。
さらに、新商品が発売された場合の入れ替えやPOPの取り付け、ロケーション先の顧客に新商品を提案するなどの営業活動も行っていきます。
途中で昼休憩に入ります。
昼休憩は仕事の都合上、12時から取れない場合もありますが、臨機応変に調整することが可能です。
巡回計画どおりに訪問していき、すべて終わったら業務は終了です。
職場に帰社したら、車に積んでいた商品の棚卸しを行い、明日必要な分を補充しておきます。事務処理を終えてから翌日の巡回計画を作成します。
また、エリアを巡回している時に顧客からの要望などがあれば、社内の担当者への共有・報告も忘れずに行いましょう。
これで自販機オペレーターの1日の仕事は完了です。
担当するエリアやルートによって異なりますが、1日に約15~20台近くの自販機を巡回します。
それぞれの自販機ごとに設置環境や売れ筋商品などが異なるため、どうすればより手に取ってもらえるかを考えながら工夫しつつ仕事に取り組みます。
自販機オペレーター業を手掛ける会社
国内には自販機オペレーター業を手掛ける企業が数多く存在しています。
働くことを考えると、どの企業に勤めるべきか迷ってしまう方もいるでしょう。
自販機オペレーターを手掛ける国内企業として、「ナショナル・ベンディング株式会社」などがあります。
ナショナル・ベンディング株式会社は昭和38年に創業し、現在は全国に38営業所で営業展開している企業です。
ルートセールスマンが自販機オペレーターの仕事を一手に担い、故障・トラブルなどにもすぐに対応します。
高品質なサービス提供だけでなく、社員教育にも力を入れている企業であり、業界未経験の方も安心して働けるでしょう。
企業概要は以下のとおりです。
社名:ナショナル・ベンディング株式会社
従業員数:約350名
所在地:東京都品川区上大崎1-15-22
事業内容:自販機オペレーター業、コインランドリー事業の経営・開業支援
電話受付時間:9時~17時(土日祝日を除く)
口コミから見えてきた自販機オペレーター業の魅力
自販機オペレーターとして働く人の口コミなどを見ると、決められた範囲内ではあるものの、ある程度裁量を持って働けている人や、仕事に対してやりがいを感じている人もいるようです。
自販機オペレーターの仕事は決して楽なものとは言えません。
自販機の補充作業は屋外労働になるため天候に左右されてしまう場合もあるでしょう。
しかし、売上が上がった時の貢献できたという喜びは仕事の大きなやりがいにつながってきます。
補充作業をしている時、実際に自販機を利用する人と鉢合わせる機会もあるでしょう。
自分が補充した商品を買っていかれる様子を見たり、「いつもここで買ってます」と声をかけてもらったりすれば、喜びもひとしおです。
また、自販機オペレーターに対してキャリアアップできるか不安といった声もありますが、実際はマネージャーなどにキャリアアップすることも可能です。
企業によって若干異なるものの、マネージャーになることでロケーション選定からプロモーションの企画など、より幅広い仕事に携われるようになるでしょう。
まとめ
今回は、自販機オペレーター業についてご紹介してきました。
自販機オペレーターはただ自販機に商品を補充するだけでなく、多くの方が使いやすいよう綺麗に掃除したり、売上を伸ばせるようPOPを取り替えたりもします。
また、自販機設置の提案などの営業活動を行っている場合もあります。
世界屈指の自販機大国とも呼ばれる日本において、自販機オペレーター業は社会的にも重要な役割を担っています。
自販機オペレーター業として働きたいという方はもちろん、社会貢献につながるような仕事がしたい方も自販機オペレーターという職に就くのを一つの選択としても良いかもしれません。
最近のコメント