就活のためにTOEICのテストを受けたがあまり点数が良くなかった、目指していた点数にわずかながら届かなかったというケースは、就活生の中でも見られるかと思います。
企業では募集する際に「TOEIC○点以上」と表記されていることもありますが、実際にその点数を取っていなくても嘘をついて応募しても良いのでしょうか?
今回は、就活でTOEICの点数に対して嘘をつけるのか、またバレてしまうのかご紹介していきます。
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就活でTOEICの点数は嘘をつける?
就活でTOEICの点数は嘘をつけるかどうかですが、結論から言うと嘘をつくことはできます。
しかも、意外と就活で点数をごまかし、嘘をついている人は多く見られるのです。
中には受験したことがないにも関わらず、600点取得したと嘘をついている人もいるようです。
しかし、こういった人でも就職できているというケースがあります。
そもそも就活は多くの人が嘘をついて入社することになるかと思います。
例えば、本当は給料がいいから応募した会社の面接で応募理由を聞かれたら、正直に「給料がいいからです」とは答えずに、「私は○○に興味があり、それを手掛ける御社の経営理念に共感したので応募しました」と、あくまでも事業や経営理念で選んだと答えるはずです。
もちろん企業側も、求人情報で記載されているものの中には嘘が隠されている可能性もあります。
そのためTOEICの点数をごまかして嘘をつくことはできるのです。
TOEICの点数で嘘をついた場合、どうなる?
TOEICの点数で嘘をつくことはできるということをご紹介しました。
実際は取っていないのに高得点を取ったと嘘をつくことで高評価につながり就活にも有利に働く可能性はあります。
しかしその一方で嘘が悪影響を及ぼしてしまう場合もあるのです。
どのような影響・リスクがあるのでしょうか?
面接中にバレてしまうと落とされてしまう可能性が高い
履歴書やエントリーシートにTOEICの点数を記載する時に嘘をつくことがありますが、面接の時にTOEICや英語力について質問されることがあります。
採用担当者もTOEICの点数は嘘をつかれやすいというのは重々承知しているため、本当に英語力があるのかどうか試すような質問をされてしまう場合もあるのです。
そういった場合にうまく返せないと嘘をついていることがバレてしまいます。
当たり前のことですが、嘘をつくことで良いイメージにはつながりません。
例えば、1人はTOEICの点数が500点で正直に書いている人と、もう1人は同じ500点でありながら700点と嘘をついた人がいたとします。
もし、後者の嘘がバレてしまった場合、前者と後者の英語力は同じではあるものの嘘をついたことで後者の信用性が失われてしまい、後者だけが落とされてしまうケースも考えられるのです。
仕事において信用というのは非常に重要なものとなってきます。
取引先から信用を失ってしまっては売上に大きく影響してきてしまうためです。
そのため、嘘をつくような信用できない人を会社が選ぶことはありません。
就職後にバレてキャリアに影響する可能性がある
就活時にTOEICの点数で嘘をついていてもバレないケースは少なくありません。
就活時にバレなければ問題ないと考える方も多いかと思いますが、実は就職後にバレてしまっても問題となる場合があるのです。
就職後にバレてしまうと、給料の減額や役職の引き下げが行われてしまう可能性もあり、最悪解雇させられてしまうことも可能性としては考えられます。
処罰がなかった場合でも、嘘をついていたことがバレた段階で会社からの信用を失い、これまで受けていた扱いが変わってしまうかもしれません。
会社によって嘘がバレてしまうことに関する処罰の内容や状況は異なりますが、万が一選考の時点でバレなくても会社に入ってからずっと「バレてしまうかもしれない」という不安を抱くことになるでしょう。
バレる可能性があるのはどのポイント?
バレる可能性があるとすると、選考している最中、もしくは会社に入社してからとなります。
嘘がバレてしまうポイントとしては、いくつかあるのでどんなポイントがあるのか知っておきましょう。
・証明書の提示
TOEICを受けると点数がどれくらいだったのかという証明書が発行されます。
企業側は嘘を見破る方法として、証明書の提示を要求してくる場合があるのです。
もし「紛失してしまった」とさらに嘘をついたとしても再発行するように言われるだけです。
・入社後TOEICを受けさせられる
仕事で英語力が重視されるような会社だと、入社してからTOEICを必ず受けるように言われるケースがあります。
この試験で選考時に話していた点数と大きく違っていると嘘だとバレてしまう可能性が高いです。
一生懸命勉強すれば嘘をついていたとしてもいけるのではないかと思う方も多いですが、仕事をしながらTOEICの勉強を行うのは非常に大変なので、それなら最初から嘘はつかない方が良いと言えます。
・仕事中の英語力でバレてしまう
TOEICの点数を条件にしている企業では、その多くが実際の仕事の中で英語を話す場面・聞く場面があります。
しかし嘘をついている人は元々点数がそこまで高くないのに高い英語力が求められる職場で仕事をすることになるので、追いつくまでに時間がかかります。
それ以上にあまりに英語ができないということが周囲の目に留まると、嘘をついていることが発覚する可能性も高まってしまいます。
このように、選考時や入社後でもTOEICの点数で嘘をついていることがバレてしまうことはあるのです。
TOEICはなぜ就活のアピールに使えるのか?
そもそも、なぜTOEICは就活時にアピールすることで内定に有利に働くと言われているのでしょうか?
実はTOEICは単純にスコアを見るものではなく、企業側から見えるものがあります。
その人の努力が見えてくる
TOEICはその人の英語力がどれくらいあるのかを知る時に使える材料です。
しかし、TOEICを受験してこのくらいの点数を取っているということは、英語力だけではなくきちんと勉強しているかという背景も見えてきます。
TOEICの問題は、たとえネイティブな人でも満点を取ることは難しいと言われています。
そのためTOEIC対策を行った上で受験しないと高得点が取れないようになっているのです。
もしTOEICの点数が700点ある人が応募してきたら、企業側はその人に対して700点取るための努力をしてきたんだということが見えてきます。
努力した背景が見えやすいという点は、就活においても重要な要素となってくるでしょう。
目標を持って取り組める力があるかどうかも見られる
先程も紹介したように、TOEICはそのための勉強をしなくては高得点を取ることはかなり難しいです。
仕事においても、売上を伸ばすという目標に向かって一つひとつの仕事に取り組むことが重視されます。
そのため、TOEICでも高得点を取るという目標に向かって自分で設定したタスクをこなせるかどうかの判断にもつながっているのです。
もちろん、点数だけで過程の全てが見えるわけではありませんが、TOEICは勉強時間をしっかりと設けて効率良く勉強していけば700点台に到達することは難しいことではありません。
800点以上となるとさらに高得点を取るための工夫が必要となりますが、TOEICの問題は運要素もないので積み上げてきた過程を反映させられるのです。
就活中はどうしても内定を取るために嘘をついてしまうことはあります。
しかし、TOEICの点数はできるだけ嘘をつかないようにしないと後々大変なことになってしまう可能性が高いです。
就活中にTOEICの点数で嘘をつかなくても済むくらいの高得点を目指して勉強しましょう。
★★参考記事★★
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