此本臣吾氏は、株式会社野村総合研究所の代表取締役社長を務めている方で、1960年2月11日に東京都で生まれました。
1985年には東京大学大学院の工学系研究科産業機械工学を修了し、そのまま野村総合研究所へと就職しています。
野村総合研究所に就職すると経験を積み重ねながら実力を発揮していき、入社から9年後には台北の支店長に、さらにその6年後には産業コンサルティング部長となります。
その後もコンサルティング事業での役職を担い、2016年野村総合研究所の社長になったのです。
実は、野村総合研究所の社長を務めた方の中で、経営コンサルティング部門から社長になった人は此本臣吾氏が初めてです。
Contents
此本臣吾の自由分析
此本臣吾氏は長年経営コンサルティングに関わってきたことから、アジア・中国などを中心とした事業戦略及びコンサルティングを得意としています。
中国経済や政策に関する本も出版しており、見識を備えた人物であると言えます。
また、元々大学院で産業機械工学を勉強されていたことから、機械や自動車など、様々な技術産業戦略にも長けています。
元々野村総合研究所はコンサル部門とITサービス部門で顧客が異なっていたため、連携して仕事をすることはかなり少なかったそうです。
しかし、社長自身がコンサルとITの両面で知識・関心を持っているということは企業にとっても大きな強みとなっているのではないでしょうか。
此本臣吾の経営に関する口コミ&評判を分析
此本臣吾氏は野村総合研究所で代表取締役社長に就任したのが2016年のことです。
そこから野村総合研究所はどう変化していったのでしょうか?
此本臣吾氏の経営に関する口コミや評判は見られませんでしたが、実際に此本臣吾氏が考える経営とはどんなところにあるのかご紹介していきましょう。
経営理念について
まず、此本臣吾氏の経営理念から探ってみましょう。
そもそも野村総合研究所の企業理念として、「使命」「事業ドメイン」「経営目標」「行動指針」を柱にして企業理念としています。
さらに、この4つの柱を前提として「未来創発」という言葉も重視しています。
この言葉は新しいビジネスモデルを生み出していこうとする野村総合研究所の姿勢をイメージした言葉です。
未来を野村総合研究所が作り、発信していくことで社会への貢献を目指しています。
強みについて
此本臣吾氏は野村総合研究所の強みについて、ボトムアップのアプローチを重視していて、これまでの戦略とは異なるやり方を取っているとしています。
ボトムアップのアプローチは、担当のコンサルタントがユーザーの企業に実際に赴き、現地・現物に触れていくことによって何が問題になっているのかをコンサルタントが十分理解した上でその問題点を解決するための方法を提案していくという方法となります。
これまで行われていた戦略コンサルティングはフレームワークで経営を考えていき、セオリー通りに組織などを変えていくことが基本となっていました。
しかし、これからの時代にはこのような戦略コンサルティングでは本当の問題を解決することはできないと此本臣吾氏は考えているのです。
この考え方は、実は野村総合研究所の歴史も関わってきています。
野村総合研究所では元々民間総合シンクタンクとして日本で初めて発足されたという経歴を持っています。
事業もリサーチを専門としており、此本臣吾氏が野村総合研究所に就職した時代もリサーチ業務がメインでした。
リサーチ業務を専門としていたため、クライアントの現場に入って事実を突き詰めることも得意としていたのです。
このような環境、土台ができていたからこそ今の野村総合研究所のコンサルティングのメソッドが作られていると言えます。
此本臣吾が代表取締役社長に就任してからの野村総合研究所についての口コミ&評判を分析
では、此本臣吾氏が代表取締役社長に就任してからの野村総合研究所について、実際に働いていた方はどのような口コミ・評判が見られるのでしょうか?
休みについて
数年前まではいわゆるコンサルティング会社の働き方であったが、この数年で劇的に改善した。有給は顧客次第のところもあるので、取れるときと取れない時がある。また、部署によって顧客が違うので有給取得のしやすさが大きく違う。
引用:野村総合研究所の評判/社風/社員の口コミ(全836件)【転職会議】2ページ目
最近は改善されていて休みが取りやすくなってきている。また、暑中休暇とリフレッシュ休暇があり年に2回長期休暇を取ることができる。
引用:野村総合研究所の評判/社風/社員の口コミ(全836件)【転職会議】2ページ目
直近は労務管理がきちんとされるようになり、休日出勤や残業は、厳しく管理されるようになった。休むことを会社で進めるようになってきた。
引用:野村総合研究所の評判/社風/社員の口コミ(全836件)【転職会議】2ページ目
上記の口コミ・評判は全て1年以内に該当している口コミであり、此本臣吾氏が代表取締役社長に就任後の職場で働いていた時の感想です。
特に最初の口コミでは、数年前までと働き方が確実に変わっているということが分かります。
野村総合研究所のような顧客優先のコンサルティング企業では、どうしても休みが取得しにくいという点が挙げられますが、職場環境を改善しようという取り組みを実施しているという点が見られます。
野村総合研究所では第9回ワークライフバランス大賞の優秀賞も受賞しており、取り組みの成果がしっかりと表れていました。
在宅勤務制度について
ただし、未だに改善されていない部分もあるようです。
在宅勤務制度は昨年から開始したが、上司のあたりはずれが如実に現れており、実情はとりにくい部署もある。
引用:野村総合研究所の評判/社風/社員の口コミ(全836件)【転職会議】3ページ目
上司によっては、アンチ在宅勤務もいて制度はあるものの在宅勤務=サボりと決めつけて部下に在宅勤務させない部長もいる。部長自身の保身のため、業務改善ないままに「とにかく早く帰れ」を叫び続ける部長もいるので、上司には当たりはずれがある。
引用:野村総合研究所の評判/社風/社員の口コミ(全836件)【転職会議】
このように、せっかく制度が用意できていたとしても、管理職の立場にある人間が反対し、実際には取りづらい状況もあるようです。
昔ながらの働き方に固執し、それを部下に強要してしまう上司は、職場の雰囲気や働きやすさにも影響を与えてしまい、業務の効率化がなかなか進まない要因にもなりかねません。
こういった点に関しては此本臣吾氏を含む経営陣からも積極的にアプローチを行い、改善していくべき点と言えるのではないでしょうか?
此本臣吾の口コミ&評判を総括
此本臣吾氏が野村総合研究所の代表取締役社長に就任してからの経営にまつわるインタビューや口コミ・評判をご紹介してきました。
此本臣吾氏は機械やIT部門に強いだけではなく、戦略コンサルタントとしての力、そして経営者としての力も持っていることが分かりました。
経営者としての力は野村総合研究所に良い影響をもたらしていますが、既に台北で支店長を務めていた時代から片鱗は見られていました。
新しく開設された支店で支店長として一から作り始めなくてはなりませんでした。
しかし、此本臣吾氏の手腕により、此本臣吾氏が大役を終えて帰国する頃には40人を抱える支店へと成長していたのです。
このような実績があったからこそ、野村総合研究所の代表取締役社長に就任したのではないかとも考えられます。
現在此本臣吾氏は、野村総合研究所の長期経営ビジョンとして、2023年3月期には営業利益1000億円を目指していると語っています。
他の企業を買収して会社を大きくしていくというよりも、野村総合研究所が強いこだわりを持ちながら行っている仕事で営業利益をここまで大きくしたいと考えているのです。
口コミなどでも会社環境を働きやすいものにしていきつつ、長期的に経営理念をしっかりと掲げられているため、今後も此本臣吾氏が率いる野村総合研究所は今以上の規模拡大につながっていくのではないかと考えられます。
最近のコメント